長い間放置していた歯のメンテナンス。
育児や介護の生活の中で少しずつ時間がつくれるようになってきたので、昨年末からようやく歯科に通い始めました。
治療の過程で医師から、左下親知らずが少し出てきていて奥歯に触れているため、虫歯になる前に対処した方がよいと指摘され、大学病院を紹介してもらうことに。
母が骨折したこともあり、なかなか予約が取れずにいましたが、先日無事に抜いてもらったので、記録していこうと思います。
大学病院を受診
紹介状を持って、口腔外科のある大学病院へ。
初診時もあらかじめ電話で予約をしての受診でした。
わたしの受診した病院では、初診時に直接口腔外科に案内されるわけではなくて、まずは総合診療科を受診して症状の確認や治療の希望などを相談してから、それぞれ適切な科へ案内され受診するという流れでした。
かかりつけの歯科医院ではCTを撮りましが、どうやら神経が親知らずの根元のあたりに触れているかもしれないとのことで、抜けるかどうかを含め診てもらってとのお話だったのですが…
総合診療科で紹介状の内容を確認した医師がわたしに言ったのは「親知らずを抜くのを希望ですね?」という言葉でした。
冷静に考えたら、紹介状を持って大学病院まで来ているのですから、親知らずを抜くつもりで来ているようなものなので当然の質問なのですが、抜く前提の話をされたことで恥ずかしながらわたしは完全に怖くなってしまったのです。
そして決断できずにいると、話を聞いてくれた医師が一度持ち帰って考えてみてもいいと言ってくれて、その日は口腔外科の予約は取らずに帰ることなりました。
何しに行ったんだ(汗)
本当に情けない話です。
総合診療科の医師は、口腔外科の医師は毎日のように歯を抜いていて経験も豊富な医師が担当するからと、こちらの不安を汲み取ってくれ、感謝の気持ちと申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
一度持ち帰って改めてよく考えて、抜くことを心に決めて再度受診することに。
口腔外科へ
あらためて総合診療科を受診して前回の経過を話すと、口腔外科へ案内されました。
そして口腔外科で担当してもらう医師に、親知らずを抜くために歯の状態をみてもらいました。
レントゲンを確認するとやはり神経が親知らずに触れている可能性があるとのことで、CTを撮影してどのように神経が通っているのかを詳しく検査することに。
その日はCTの撮影の予約と、撮影結果の説明の日の予約を撮り終了。
後日CTを撮影しました。
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CT撮影の結果、やはり神経が歯の近くに通っているとの説明を受けました。
抜歯のリスクとしては、抜歯時に神経を傷つけてしまうことによる神経麻痺が出るかもしれないとのこと。
リスクの説明はもちろん大切なことだと思うのですが、怖い話をされるとその度に決意が揺らぎます。
わたしの場合は、病気の影響で顔面麻痺を起こした母を見ているので余計に不安が強くなりました。
ただ親知らずの歯が歯ぐきから出ていて、隣の奥歯に触れているのでハミガキもしづらく、このままの状態だと奥歯が虫歯になってしまう可能性があり、虫歯がひどくなれば最悪奥歯を抜くことになるリスクがあるそうです。
どちらにせよ将来的に歯を抜かなければならないのかも…と思うと、観念して抜くことを決断するほかありません。
というわけで(すごく怖かったのですが)抜歯をすることにしました。
怯え過ぎだろ…わたし。
親知らず抜歯
決断したものの怯えながら過ごした数日間。
意外とスムーズに予約が取れてしまい、診察から1週間後、ついに抜歯をする日が来ました。
息子が夏休みに入る前に通院を終えたい気持ちもあったのでありがたかったのですが、かなり緊張しながら診察室へ。
まずは麻酔を打ちます。
打ってから比較的すぐに効いてくる感じがしました。
医師から「麻酔をしても指で触っている感じや指で押される感じはわかるのでそれはがんばって耐えてください」と言われ、押される感じというのはどういうことだろう…なんて思っていたら、抜くときにその意味を理解します。
歯を抜きやすくするために、まわりの歯ぐきの部分を切るようなのですが、麻酔のお陰でいつ切られたのかすらわかりませんでした。
麻酔すごいですね。
切られたあとは何やら歯なのか骨なのかを器具で削っていたようです。(麻酔の影響でどこを削っているのかがわかりませんでした)
それも全然痛みは感じず。
その後歯を抜いていくのですが、これがもう力技な感じですね。
親知らずの歯が予想以上に大きかったらしく、なかなか抜けなかったようです。
削ったり、押さえながら引っ張られたりを何度か繰り返しました。
麻酔のためにほとんど痛みは感じないのですが、歯を抜くために引っ張られている時はあごの骨のあたりに痛みを感じていたので、必死に耐えます。
最終的にいつ抜けたかもわからないくらいでしたが、「あとは消毒だけですから」と言われて抜けたのだとわかりました。
歯が抜けた後は抜いた部分を消毒して、切った歯ぐきを縫ってもらいます。
これも糸は見えるものの、縫われている感覚は何も感じず。
わからないうちに終わっていました。
「結構大きかったですね」と抜けた歯を見せてもらいましたが、レントゲンで見て想像していたよりもずっと大きくて、この歯が奥歯のさらに奥に入っていたことも、この歯を抜いたことにも驚きました。
1週間後に抜糸
切った歯茎を縫った糸の抜糸は、1週間後に行いました。
特に麻酔はせずに行い、なかなか糸が抜けないと言われたものの、比較的すぐに終わり痛みもあまり感じなかったです。
抜歯後の痛みや腫れ
抜歯後は痛み止めと抗生物質が処方されました。
抜歯直後は麻酔が効いていてそれほど痛みは感じなかったですが、段々と痛みが強くなっていきます。
翌日からは抜いた部分も痛いのですが、他にもあごや頬、耳の奥の方や喉のあたりまで痛みがありました。
不思議なもので薬を飲むとだいぶ痛みが治まるので助かりました。
ただあごが開かないので、うっかり大きなあくびをしたり、口を開けて笑ったりしてしまうと痛くて「しまった」と思うことも。
歯ブラシも口に入りづらく苦労しました。
あごの腫れが出てきたのは2日目以降で、わたしの場合はそれほどひどい腫れではなかったものの、一週間後の抜糸の際に医師から「まだけっこう腫れているね」と言われたので比較的長く続いていたみたいです。
抜歯後4.5日くらいは鏡で自分の顔を見てもわかるくらいの腫れが続きました。
痛みは抜糸の後もしばらく続きました。
はじめは抜いた場所あたりの痛みでしたが、次第に耳の奥や頬骨あたりの痛みと痛む場所がなぜか上へ上がっていきました。
医師の話だと、親知らずを抜くと押さえられていた隣の奥歯が浮いてしまうことがあり、そのために痛みが出ることがあるそうです。
わたしの場合は親知らずが歯茎から出ていて隣の奥歯に触れていたので、奥歯が浮いたために起きた痛みだったのかもしれません。
抜糸後の食事
抜糸後、数日間はあまり食べることができませんでした。
まず抜いた方の歯では噛めないことと、あごがほとんど開かないので、小さいスプーンや箸でないと口の中に食べ物を入れられません。
加えて私は喉の痛みもあったので、食べ物の飲み込むたびに喉が痛んで食事が進みませんでした。
抜歯当日は小さな蒸しパンもほとんど食べられず、水ばかり飲んでいた気がします。
食べやすかった食事はやはり、おかゆとゼリー飲料でしょうか。
食べられなくなると思っていたので、あらかじめ買い置きしておき備えていました(笑)
あごがほとんど動かせず、噛む動作でも痛みがあったので、噛まずにそのまま飲み込めるものがありがたかったです。
おかず類は小さく刻んだやわらかいものを、箸で口の奥の方まで運んで食べていました。
箸を使う国に生まれてよかった。
無事親知らずを抜けてひと安心
心配していたあごや舌の麻痺もなく、無事通院を終えて安心しました。
抜歯後の穴がまだ少し残っていて、完全におさまるまでには2ヶ月くらいはかかるととのこと。
歯が大きかったこともあり完全には塞がらないかもしれないとのことです。
そのためどうしても知覚過敏のような症状が今後出るかもしれないと説明されました。
しかし麻痺もなく無事に抜けたことで、わたしはとてもホッとしています。
今回抜いたのは1本だけでしたが、今後年齢とともにどうしても歯茎はやせてくるので、いま隠れている親知らずも出てきてしまう可能性はあるとのこと…。
今後は再びかかりつけに通ってメンテナンスを続けていく予定です。
できれば他の歯はしばらく抜きたくないな…(汗)
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