おだやかなくらし

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【ダブルケアの旅行記録①】車椅子の母を連れた家族旅行。準備したことや失敗したこと。

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こんにちは、あすかです。

現在小4息子の育児と、要介護2の母を在宅介護しているダブルケアラーです。

半年ほど前のことになりますが、車椅子の母を連れて祖母(実母の母)のお墓参りのため、家族で福島県まで行ってきました。

車椅子を押していたので両手がふさがっていて写真が少なめですが、その時のことをまとめみようと思います。

次回の旅(できるかわからないけれど)や、どなたかの参考になればと思っています。

今回は旅行に行く前に準備したことと、失敗点などをまとめました。

旅行に行くことになった理由

昨年の10月、「死ぬ前に祖母のお墓参りに行きたい!今年中に!」

母が突然言い放ちました。

今年中って、もう2か月ほどしかないじゃないですか。

祖母のお墓がある母の実家は福島県。

わたしたちの住む東京の自宅からは、車で片道3時間以上かかります。

そのため日帰りで行くとすると往復6時間以上、車に乗っていなければなりません。

本人は気軽に行けると思っていたのでしょうが、体が悪くなってしまった母にとっては日帰りで行くのは体力的に厳しくなっています。

連れていくわたしたちも、母の介助をしながらで子どものことも気にして…という状態なので気軽に日帰りで行くのはむずかしいです。

そんなこと気にせずに気軽に行ける人もいると思いますが、わが家は車もなく、リウマチによる母の体の変形や拘縮が強いので車の乗り降りも大変で、出かけることが億劫になりがちです…。

結局、宿泊して行くほうが安全に行けると思い、1泊2日のお墓参り旅行が決定したのですが…。


時期は10月。

学校は12月の終わりまで行事が盛りだくさんの2学期です。

わたしは子ども会の役員をしていたので、学校行事以外にも地域のイベントやその関連の準備のためのお仕事が毎週のようにあって、正直とても行けるような状態ではありませんでした。

一応、年が明けてからではだめなのか説得を試みるも「もうすぐ死ぬからどうしても今年中じゃなきゃいやだ」と言われ、途方に暮れてしまいました。

ちなみに母はとても元気です。笑

週末は運動会や地域のマラソン大会、その準備や当日の手伝いなどもあって休みがなく、平日息子は学校です。

夫も連休を取らなければならず、東北という場所柄、はやめに行かないと雪の降る時期が来てしまうので、とにかく行く日を決めるのが大変でした。

さらに母は、はじめは妹と弟の家族とも一緒に行きたいなどと言っていたのですが、さすがにそれは急すぎて予定が合わず、無理だと説得しました。

毎度のことながら、まわりのことをなにも考えていない無茶ぶりに振り回されっぱなしです。泣

ただこんなことがなければ母を連れて旅行に行くことなど、正直考えもしなかったでしょう。

結局11月の終わり、雪が降る前になんとか日程を調整しました。

ダブルケアの旅行のむずかしさ

わが家、というかわたしたちは、旅行がとんでもなく久しぶりでした。

息子(9歳)は生まれてはじめての旅行です。

息子が小さいうちに介護生活に突入してしまい、デイサービスすら拒否する母がショートステイなんて行ってくれるはずもなく。

ずっと宿泊を伴う旅行には行くことができないでいたので、これまで息子には本当に申し訳ない気持ちでいました。

長期休み明けに、学校の先生に「休みの間にどこかに行きましたか?」とクラスで聞かれることがあったりすると、いろいろな友だちが旅行の話をしていて、それを聞いた息子が行きたがることもあり、そのたびにいつも連れていけない申し訳なさでいっぱいでした。

今回も旅行とはいっても母と一緒なので、一般家庭のような旅行はむずかしかったのですが、それでも旅行が決まるととても楽しみにしてくれました。

夫とわたしも、息子が生まれる前に新婚旅行に行ったきりなので、旅行は10年振りくらいです。

さて、そんなただでさえ旅行慣れしていない一家。

さらに車椅子の母を連れての旅行なのでわからないことや心配なことも多く、事前準備も大変でした。笑

旅行前に準備したこと

旅行にあたって準備しなければいけないことがいくつかありました。

予約が必要で、急がなくてはならないのはこちらの3つでした。

  • レンタカーの予約(車椅子と歩行器を両方詰める大きさ・スタッドレスタイヤに交換可能なところ)
  • 宿の予約 車椅子対応してもらえるところ
  • ペットホテルの予約(猫2匹分)


時間の余裕はありませんでしたが、夫と協力しながら準備していきました。

レンタカー

わが家は車を持っていません。

母を連れての病院などへの移動はいつも介護タクシーを利用していましたので、まずはレンタカーの予約をしなければなりません。

でもレンタカーって早めに予約をしないと埋まっちゃうのですよね。

出発の日を休日にしたため利用者が多いと考え、急いで予約しないといけませんでした。

さらに母の外での移動は車椅子ですが、宿泊先の室内での移動時に歩行器が必要だと考えたため、車椅子と歩行器を両方積める車種を探しました。


そしてもうひとつの問題がスタッドレスタイヤです。

日程が11月の終わりだったので、雪が降る可能性がありました。

都会育ちで雪道の運転には慣れていないので、万が一雪が降った時のためにスタッドレスタイヤに変えたかったのですが、大手のレンタカーだと対応してもらえるのが12月からとのことで、変更を受け付けてもらえるところがなかなか見つからず。

夫がいろいろ調べてくれて、家からも比較的近いところで対応してもらえる店舗がみつかり助かりました。

そして今回利用したレンタカーは、トヨタのヤリスクロスという車です。

出典:トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト


車椅子を積む関係で、もう少し大きさに余裕のある車にしたかったのですが、ローカルな会社だったのであまり車種の選択肢がなく、大きめの車が借りられませんでした。

でも後ろにある荷室が広いので、車椅子と歩行器は折りたためば入れることができ、自分たちの荷物も積むことができます。

出典:トヨタ自動車株式会社 公式企業サイト

車が大きすぎても母を乗せるの大変になってしまうので、ちょうどよかったかもしれませんね。

レンタカーなので借りた車を汚さないように、トランク部分にはシートを敷いてその上に荷物を積むようにしました。


予想外に難点だったのは後部座席のドアが大きく開かないこと。

ドアがスライド式ではなかったのは仕方ないのですが、後部座席のドアがあまり大きく開かないため、乗り降りする時に母の足がひっかかってうまく車内に入れず(母は膝が完全に曲がらず伸びたままなので)、毎回かなり苦労しました。

わたしが母を支えておいて夫に反対側からまわってもらい、後ろから引っ張って乗せていました。笑

普通の方が乗る分には十分だとは思うんですがね。

他に選べなかったので仕方がないのですが、やっぱりスライドドアの方が乗り降りはしやすと思いました。

宿泊するホテルの予約

ホテルも車椅子に対応してもらえるところを探しました。

幸い出かける時期がちょうど秋の行楽シーズンの終わりで、冬のスキーシーズン前だったため、お部屋の空きは余裕がありそうです。

あとは口コミや価格などを参考にしながら探しました。

今回宿泊したホテルはホテルリステル猪苗代さん。

www.listel-inawashiro.jp


口コミで小さい子どもから車椅子の方まで利用できそうな雰囲気だったことと、価格もリーズナブルだったのでこちらに。

調べていると猪苗代電子クーポンというのを見つけたため、こちらを利用することにしました。

そのため、今回は予約は公式HPからすることに。

備考欄に車椅子である旨を記入したのですが、念のため予約後に電話で直接問い合わせたところ、メモを確認してくれていて、車椅子の対応にさせていただいていますよと言っていただけたので、とても安心しました。

こちらの施設ではアクティビティも充実しています。

今回は利用できませんでしたが、プールやツリーアドベンチャーなどお子さんも楽しめるアクティビティがたくさんあって、時期があっていたらぜひ利用したかったです。

じゃらんnet でクーポンが発行されていることもあるようです。

時期にもよると思うので、予約前にチェックしておくといいですね。

 

母の入浴は断念

ホテルについては別の記事でも書こうと思っていますが、今回の宿泊では母には入浴はあきらめてもらうことにしました。

浴場までは車椅子で行けそうでしたが、浴室内を補助なしで歩くことができないこと。

客室内はユニットバスがついていましたが、浴槽をまたぐことができないため、シャワーもむずかしかったこと。

せっかくの旅行で心苦しくはあったのですが、デイサービスでも座ったままの入浴で対応してもらっている母を、わたし一人で介助して入浴するのは難しかったです。

宿泊の際に車椅子の方は何人も見ましたし、大浴場には手すりがありましたので、支えれば歩けるような状態の方は問題ないのかなと思いました。

後から調べてみると、宿泊施設によってはシャワーチェアを準備してくれるところや、車椅子の方でも安心して入浴できるような浴室がある宿もあるようです。

もっと調べたら、母のような体の状態でも入浴できる宿を見つけられたかもしれませんが、当時は時間的にも精神的にも本当に余裕がない状態での計画だったので、次回のための勉強になりました。

また一緒に旅行に行ける時があれば、入浴もできるようにもっと調べてみたいと思います。

ペットホテルの予約

わが家には猫が2匹いるので、旅行中の預け先も考えなければなりませんでした。

こちらも出発日が休日だったために、予定したところが早くに埋まってしまっていて、他を探さなければならないことに。

みなさん休日はけっこう預けて外出されるのですね。

夫が探してくれて、動物病院と併設のところを見つけられたので一安心。

今回お願いしたところは、猫だと1匹につき1泊3300円。

食事は食べなれたものを持ってきてほしいとのことで、いつも食べているごはんを一緒に預けました。

ペットホテルでは受付時間が悩みどころでした。

朝の受付が9時から、引き取り時間が19時までだったのです。

前日から預ける選択肢もありましたが、ストレスを感じやすい猫たちなのでできれば1泊にしたくて。

出発時間が遅くなってしまいますが、当日の朝9時に預けてから出発することに。

帰りも何とか引き取り時間に帰らなくてはならなかったので、その点が少し心配でした。

余裕があれば2泊お願いしたかったですが、実際に預けてみると、やはり猫にはストレスが強かったようで、ごはんもあまり食べずに一日中鳴き続けていたようでした。

それを聞いてしまうとやはり1泊でよかったのかなと思ってしまいますね。

荷物の準備

荷物の準備も慣れておらず、あたふたしました。

ずいぶん旅行に行っていなかったので、こまかいアイテムを全然持っていなかったんですよね。

息子と母とわたしの3人分用意しなければならなかったので、忘れ物などがないようにメモにチェックリストをつくってチェックしていきました。

とはいっても1泊だけなのでそこまでの荷物ではないのですが。

心配性なので、あれこれ準備してしまう癖があるのです。

母の薬やオムツ、洗面道具や食事グッズなど、出かけるとなるといろいろと必要なものがありますね。

パッキングでは、100均の商品がかなり活躍してくれました。


写真はダイソーの圧縮バッグ(下)とトラベル収納ケース(左上)と、セリアのメッシュポーチ(右上)、ピンクのは折りたたみハンガーです。

圧縮バッグとトラベル収納ケースには着替えを、メッシュポーチには化粧品や洗面道具を入れて使用しました。

中でも便利だったのはトラベル収納ケースです。



ケースのサイド部分に取っ手がついているので、大浴場に行く際にこちらに着替えや入浴後の化粧品など一式入れて、持って移動できるのがとても便利でした。

息子と夫の分も購入していたので、入浴の際に使えたのでとてもよかったです。

来年、息子は学校で臨海学校があるので、その時にも使えそうかもと思っています。

オムツも準備

普段母は布の下着をつけています。

ただ時々トイレでもたついて失敗してしまうこともあります。

車での移動時間が長く、渋滞などで途中トイレに行けない状況になることも考えられます。

行く先々で車椅子対応のトイレがあるかどうかも不安だったため、移動中は念のため紙パンツをはいてもらうことにしました。

以前に紙パンツが嫌だと激高したことがあった母。

そのためはいてもらうように話すのが嫌だなー…と思っていました。笑

母の機嫌がいい時に話したら、さらっと「いいよ」と言ってもらえて心底安心しました。

少しでも薄いものの方が、母の違和感が減るかと思い、こちらの紙パンツを使用してみました。

幸い、今回はトイレには困ることがなく旅を終えることができたのでよかったです。

旅行の計画

今回の旅行は観光はほぼなし。

時間も限られているので、母が希望するお墓参りがメインでした。

はじめは旅に出られるうれしさから、あれこれ観光地を調べたりもしたのですが、レンタカーやペットホテルの予約時間のこと、母を連れての旅なので行けるところも限られてしまい、ゆっくり観光するのはむずかしかったのです。

そして時期的にシーズンオフで、休業のところが多かったりもしたのですよね。

今回はいろいろと観光することはあきらめましたが、その代わりに買いたいと思うお土産をピックアップしていきました。笑

この辺はわたしよりも夫のほうが張り切って調べてくれていました。

今回の旅程です。

【1日目 】
・ペットホテルへ猫を預ける
・SAでお昼休憩
・到着後、お供えのお花を購入
・お墓参り
・時間があれば周辺を観光
・ホテルへチェックイン

【2日目】
・ホテル近くのハーブ園を観光
・道の駅
・帰路
・SAで休憩
・帰宅

こんな感じで予定を立てました。


写真少なめですが、次回は実際の旅行のことを書こうと思います。

www.asuka-kurashi.com

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